第5回

実際に合流を果たした我々3人。
言い出しっぺが自分なので色々レクチャーをする。

正直「教えてあげる」という考えは無く、要は早く慣れてもらって「うちらで凱旋じゃー!うひゃひゃ!」と言うようなノリを作りたかっただけである。

但し、チート、デュープについてはいらん事を含め、色々言った。
あんなもんでこの関係を壊したくなかったから。

だが初めのうちは平坦に培ってきた私たちだが、衝撃が走る。
「うちらで凱旋じゃー」な話は別にしなかったが、この3人がメインで見えないチームを作っていると思っていた自分は考えたくない事実だった。

約十年親友が「チーム」と言う名の物に所属する。

この時思った。
「チーム」と言う物は、目に見えない形のない発音できない物ではいけないのか?
自分たちは「チーム」では無いのか?「何々チーム」という名前がないとチームではないのか!!!
なぜそんなにそんなにそんなにそんなにそんなにそんなにそんなに群れたがる!!!!!!!!!

と当時かなり落胆と失望と腹立たしさをこの親友に覚えた。
気持ち悪くて飯が喉を通らないくらいだった(比喩ではなく本当である)
信頼していた親友が「ちくしょう裏切った!」とさえ思った(いや本当に)
「俺たちと一緒に居たくないのかなぁ」と実際悪友兼親友に言った事もある。

ちなみにこの悪友兼親友は、さすがガキの頃からの付き合いだからなのか、結構ツーカーで通る所があり、自分なんかと比べ物にならないくらい友人ネットワークを持っているのにも関わらず、結構昔から自分に合わせてくれる。
「凱旋じゃー!」のノリも普段から何気にある御方なので悪乗りし始めたら私も含めて留まる所を知らないかもしれない(大勢の所はさすがにやめれと言われはるも知れないけど(笑))
というか、一匹狼っぽい所が似てるだけかもしれんが(あまり群れ群れにょーするのは嫌い)
まあ違かったらごめんと言う事で。

そして、その後自分がとった行動は。


「避ける事」だった。


今考えなくてもだっさださである。
実際相手が覚えているか忘れているか解らないが、かなり露骨に避けていた事を告白する。

「集会がある」と言う日は相手がテレホタイムにしか繋げない事を理解した上で、その前に切り上げる。
休日は昼間にやる。
どうしても繋げなければならなく、合流しなければならなくなった場合、「ごめん眠いのー」とか「明日忙しいからー」といい加減な理由をつけて抜けていた。
ちなみに抜けた後はオフラインを朝までやるとかザラであった。
つまり眠くも無ければ忙しくも無い。

とにかく会いたくない、そう思ってPSOを繋ぐ毎日。
そして合流してしまった時、一番見たくないのが集会に行くときの文章。
「ごめん、そろそろ時間だから行くね」
(ぶち)
「本当にごめん」
(ぶちぶち)
「すぐ終わると思うから、終わったら戻ってくるよ」
(ぶちぶちぶち)

「ごめん」と言う文字がただの定型文にみえる。
ショートカットに登録してあるんかい!と懐疑心の塊みたいな事を「ごめん」フレーズが出るたびにサブルーチン化した自分の頭を稼動する。
「行く」と言う文字がでると「どうせ出てくならこっちに合流するにゃー!(ばたばた)」とはやりサブルーチン化した頭が稼動する。
ちなみに戻ってくるよと言われた日に限って自分は待っていた事が殆ど無い、とんでもない奴である(苦笑)

そうそう、今考えるとあまり「集会」って文字を見かけなかったなぁと思う。
それなりに気を使ってくれたんだろうか?とか最近思ったりする。
考えすぎかもしれないけど。

それにしても、そこまで考えて何で止めない?と言われても何も理由は返答できない。
PSO中毒、という奴かな?とか言う言葉で逃げてみる。

そんな事をしているうちに久しぶりにあった(というか、こっちはサーチして、本人がいるのを毎回確認してたんであまり久しぶりと考えなかったが)その親友が「最近あまりあわないねぇ」という。

自分に対して「グサ」、というか「ズブシュ」、という心境だった。
こっちから誘っておいて確かにそりゃないよねぇ、とかも思った。

でもやっぱり納得できなかったんで遠巻きに話をする。
いや、ある意味ストレートな事も言った。

確実に相手が機嫌を悪くしはじめている事がわかる。
「あまりその辺を束縛されるとこのゲームが面白いと感じなくなっちゃうよ」的な事を言われる。

要は遠巻きに「そこまで言うなら止めるよ」と言っていると判断する。
その言葉を買い、「じゃあ止めてくれ」とか喉の近くまで出たが、考えると言うか思い留まった。
よく思い留まったもんである、感心するくらい。

ただ、実際「こんなゲーム」一つで十年近くも交流のあった友人を失うのは馬鹿らしい。
というか、紛れも無くそれじゃ本当の馬鹿だ。
そう考えた自分は折れた。

「やめないでくれぇ」的な少しおどけた調子で返答を返す。
これはPSOを止めないでくれと言うよりは、「こんなゲームの為」に知り合いを無くすのはごめんだ、と言う意味合いの方が強かった。

親友はPSOを止めなかった、そして現在も非常に元気に現役である。

 

尚、その親友が連れてきたPSO上での知り合いはかなりいい人であった。
…否、過去形じゃなくいい人である。

絶妙なタイミングでボケ突込みを返してくれるその人は、へその曲がった自分のPSO感を少し修正してくれた感じで、この場を借りて本当に心から感謝する。